めだかの色揚げシーズン到来?
冬越しをするとメダカは色揚がりをする。
方々の愛好家が口を揃えて言っている説。おそらく28度以下の水温とアルカリ性の水質がポイントと現時点では考えています。
低い水温の中で冬眠による排泄物の減少と水質の安定、
給餌量の低下による水質の保全。
さらに水換えの頻度が下がりグリーンウォーター管理によるプランクトンの吸収。
これらが好材料としてあると思います。
出来るだけ良い環境を作ることを念頭に置くならば、
アルカリ性の水=酸化していない水を目指すことがポイント。
- 排泄物の処理が水槽内である程度回っている(水草、濾過バクテリア)
- 酸素が十分に存在する(植物性プランクトンと光合成)
- PH9.0前後(牡蠣殻、サンゴ砂)
- 濃い色の容器での飼育(保護色機能)
- 色揚げのえさ(カロチノイド色素)
私が把握しているだけでも以上5点があります。
めだかの色揚げ 濾過バクテリアについて
飼育水の安定と水換えの頻度については様々な意見があると思います。
水換えのスパンを短く保てる方は、週一回での水交換を推奨する意見もみられます。
しかし本業をしつつある程度の容器数を管理する場合それが間に合わず、
私の場合は飼育容器内での生体分解処理の循環を期待した水作りをしています。
濾過バクテリアを導入する場合、バクテリアの住処として数点導入しているものがあります。
- 瓦チップ(赤玉土の上位互換)
- 溶岩砂
- 牡蠣殻
上記3点は多孔質と言う点が共通項。
瓦チップは赤土を焼いたものが望ましく、ほぼ同原料の赤玉土はそのまま使っていると崩れやすく管理が難しい部分があり赤玉土と比べるとメンテナンスの簡易さを考えるとおすすめです。
飼育容器の中に睡蓮鉢植えで沈めていたものがあり、植木鉢を持ち上げるためにレンガ2個の上に睡蓮を植え付けた鉢をおいていたのですざ、
その容器で飼育している赤系の稚魚が1cm程度のサイズで色が揚がりをはじめていたことがそれを確信させる部分でもあります。
水の色は赤茶色でグリーンウォーターではなかったのですが、グリーンウォーターで育った同種類の稚魚と比べても赤茶色の飼育水で飼育していた稚魚の方が同サイズで比べてみても色が揚がっていました。
溶岩石はPHに影響を与えず黒色という点がめだかの色揚げの保護色機能を考える上で基本的な部分を抑えています。
牡蠣殻は層をなして貝殻が成長をしていく中で貝殻のヒダ部分にバクテリアが住み着きます。
さらに、水質が酸性に傾いた時溶解して水質をアルカリに寄せる働きがあるので、水質安定のために導入する価値はあると思います。
ふるさと納税などで殻付きの牡蠣を取り寄せれば安価で楽しめます。
調理の点で気をつけるべき部分は、焼き牡蠣ではなく、蒸しにして調理するといいと思います。
理由としては
牡蠣殻を焼くと「炭酸カルシム」という元々の成分が、「酸化カルシウム」という成分に変化します。 この酸化カルシウムというのは、非常に水に溶けやすい成分です。 現在の水質に関係なく溶け出して、水をアルカリ性に傾けます。 つまり入れれば入れるほどアルカリ性になるということです。
これはのちに記述するサンゴ砂と同様の働きがあるので、サンゴ砂が用意できず、
牡蠣殻の入手がたやすい場合は参考にしてみてください。
めだかの色揚げ 植物プランクトンについて
グリーンウォーターには、色揚げに効果がある植物性プランクトンが含まれています。
そこにはカンタキサンチンと呼ばれる赤色系の色素を含む種類のもの(プランクトン)があり、それによって色が揚がっていくと考えられます。
ただ、グリーンウォーターのみだと日当たりが確保できる日中のPHと夜明け時のPHに変化が出てしまいます。
これは酸素が多く溶け込んだ水と二酸化炭素(炭酸)が多量に溶解した水それぞれが
酸素:炭酸=アルカリ性:酸性 に分かれるという事になります。
同位置に置いている飼育容器でもPHを測る時間が違うだけでPHは変化します。
午前中と正午近くでPHを計測したように記憶していますが、
水中の溶解酸素量でPHも変化します。
これは植物性プランクトンも呼吸をするからこそ起きる変化ですが、
グリーンウォーター依存管理の弊害になるかもしれません。
メリットも大きいのですが、デメリットもあるということは把握しておくと扱いやすいと思います。
とはいえ、メリットデメリットの差は些末なもので、グリーンウォーターの恩恵は非常に大きいです。
私は良質なグリーンウォーターが出来る容器の置き場所(パワースポット)が見つかったら
そこを死守。そしてその水を割り水にして各容器に割っていくようにしています。
めだかの色揚げ PH 弱アルカリ性について
ここでは、1日の中でも夜明け時などの水草やグリーンウォータなどが呼吸(二酸化炭素を排出)をする夜間
の水質についてになります。
これに関しては先述の牡蠣殻を焼いた状態=酸化カルシウムが上げられますが、
水量に対してのサンゴ砂の粒の大きさ、量など少量ずつを試しつつ
日々の計測で丁度いい値を導き出す根気が必要です。
もしここを誤り強アルカリに出てしまった場合、最悪のケースはめだかの粘膜異常
卵膜の脆弱化による受精率の低下などが考えられます。
底床に使うものではなく、飼育容器内の容器に様子を見ながら入れていくといいと思います。
私は100均のザルなどではなく、ホームセンターでスリットポットを安価で手に入れて導入しています。
これを使ってPH9.0前後を狙って管理しています。
めだかの色揚げ濃い色の容器
これについては多くを語る必要はないと思います。
濃い色は保護色機能によるもの。ただ、体色と体外光は別と考えます。
初めて飼育していた幹之(スーパー光)ですがその次世代を飼育していて、
黒い容器だと体外光が伸びても強光止まり。
選外、雑種などを適当に入れていた容器(内側が水色)に入っていた幹之が軒並み
スーパー光率が高く、体外光を伸ばすためには水温はもちろんですが容器の色の影響があると考えました。
その気づきを得たタイミングで飼育していた王妃の稚魚が1cm程度まで成長してきたタイミングで容器を白系(黄色や水色のたらいでも可)に入れることで体外光が伸びました。
これはカブキにも有効でした。
知人にいただいたカブキの稚魚が5匹いたのですが、その親魚は2匹とも体外光が弱光程度。
体外光の素質が低いことを考慮に入れつつある程度育てた上で白系の容器にて管理したところ
5匹中2匹が親の持つ弱光以上の体外光の表現が出ました。
成長のタイミングで個体に与える容器色の影響はあります。
容器の色を替えることは体色表現によって飼育容器色の変更は必要と考えます。
思考停止で黒色(濃い色)の容器での飼育は体色表現の素質を考えると容器色を変えることで表現を伸ばせるという場合があるということです。
ラメについてはまだ経験不足ですが、今後気づきがあったら追記していこうと思います。
めだかの色揚げ 餌(カロチノイド系色素)
餌により色がつくのは鮭やフラミンゴがその代表例。
鮭は白身魚になりますが、鮭が食べる餌に色素が含まれています。
その色素が体内に蓄積し鮭の身がサーモンピンクと呼ばれる色になっています。
その代表がアスタキサンチンと呼ばれるカロチノイド含有の餌です。
極論ですが、赤くなる食材をすり潰して与えたら多少なり好影響があるのではないかと考えています。
ミジンコなどは環境が悪くなると赤くなります=赤潮と同じメカニズム。
赤くなるということはその色素の元を持っているということ。
ミジンコなどの活き餌を与えることも色揚げには有効かと考えていますし、
甲殻類(カニ、エビ)系統が有効と肌感覚で感じています。
あとは、仕上がりを焦らないでじっくり目をかけていくと、針子から育てて5ヶ月もすればかなりいい色揚がりを見せてくれると感じています。
今年5月生まれのブラックリム系めだかですが、まあまあいい色に揚がってくれていると感じています。
目指すは紅色ですね・・・。